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よもの海

よもの海 みなはらからと 思う世に
など波風の たちさわぐらん

1904年 明治天皇

(意訳)
日本の四方の海にある国々は、みな兄弟のように同胞と思うのに、なぜ波風が立ち、騒ぎが起こるのであろう。

目次

よもの海(四方の海)

 最近、日本近海は騒がしい。尖閣、沖縄、竹島、北方4島…。 隣国も騒ぐ。

和歌に託された平和

「よもの海 みなはらからと 思う世に など波風の たちさわぐらん」
 これは1904年明治37年に明治天皇が詠まれた和歌。
開戦間近だった日露戦争を避けるべく心を痛めていた歌と言われています。
実はこの歌、後日に米国の新聞に掲載され、当時大統領であったルーズベルトの知るところとなります。日本の主君が世界平和を願う精神に感動し、ルーズベルトは日露戦争の講和条約の斡旋を、つまりはロシア帝国と日本の仲介役になったといわれています。

また、昭和天皇も大東亜戦争(太平洋戦争)を回避すべく苦心していたという。1941年9月6日の御前会議にて、本来は言葉を発することがない天皇であるが、突如として前述の明治天皇の和歌を詠みあげたという。
 当時の昭和天皇は、日本が戦争に勝てないことを知っていたというが、拒否権を発動させ戦争回避に舵をとれば、軍部がクーデータを起こすことを危惧していたといわれる。
 いすせれの選択をしても、戦争へのシナリオから逃れられなかった天皇の心中は察するしかない。


 明治天皇も昭和天皇も、日本という国家の命運を左右する判断について、和歌で表明していたことはともて興味深い。明治天皇が詠まれた和歌は十数万首とも言われています。
 明治天皇の和歌に感動して日露講和条約を斡旋し日本を助けた形をとった米国ルーズベルト大統領ではあったが、時代が流れ御前会議で同じ和歌を詠み戦争回避を願った昭和天皇を擁する日本を、無理やり第二次世界大戦へ引きずり込んだことはとても皮肉だろう。

騒がしい日本周辺 

 昨今、日本の四方の海が騒がしい。 特に台湾が危ないという。中国が台湾へ軍事進攻するのは時間の問題だ、という意見も多い。
 台湾の次は、尖閣。尖閣の次は沖縄とも。 台湾に進行するときは、おそらく米国の動きを封じるため沖縄や日本本土の米軍基地を攻撃することも考えられる。
 そんな緊張感漂う中、バイデン大統領と菅首相の首脳会談では、「台湾海峡の平和と安定の重要性」に触れた。なんと52年ぶりにである。そして英国はクイーンエリザベス空母打撃群を極東へ派遣し、日本と演習も実施するという。
 いずれも中国は不快感をあらわにしている。
 なにか、出来過ぎた話のような気がする。
 米英は日本と協力して中国に圧力をかける。
 反発する中国はどこに矛先を向けるか?  心配です。

よもの海 みなはらからと 思う世に
など波風の たちさわぐらん

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